KOCA(コーカ) - 東京都大田区のコワーキングスペース / シェア工房 / イベントスペース

PAST EVENT - 2020/03/07 (SAT) ~ 2020/03/28 (SAT)

Ota Art Archives(OAA) #2 東恩納裕⼀

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*展示は予定通り行います。
*本イベントのオープニングトークおよびオープイングパーティーは、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴って開催しない運びとなりました。中止もしくは別日開催で延期、または配信とするかは、今後、状況をみて運営事務局で判断しお知らせいたします。
*なお、展示自体は予定通り7日より行います。作家も会期中数日在廊予定ですのでぜひお立ち寄り頂ければと思います。


 

京急高架下のKOCAを拠点に昨年スタートしたOta Art Archives(OAA)の第二回として、3月7日より東恩納裕一展を開催します。第一回の青山悟展に引き続き、長年大田区にスタジオに構え、制作活動を行っている東恩納裕一の作品をインキュベーション施設KOCAの屋内外の空間に展示します。KOCAオープン当初より展示されている蛍光灯のシャンデリアをすでに目にされた方も多いのではないでしょうか。日常の風景に寄り添いながらも不気味さを放つ作品群をシェアオフィスや工房として日々使われるKOCAの空間に展示します。オープニングトークは。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にて日本館のキュレーターを担当する建築家・建築学者である門脇耕三氏をゲストに迎え、対談形式で行います。

■展示
Ota Art Archives(OAA) #2 Yuichi Higashionna
2020 年 3 月 7日(土)〜3 月 28 日(日) 13:00-18:00

展示作品:
蛍光灯およびLEDによる作品を中心に、絵画、ドローイング、インスタレーションなど、インテリア/interiorに触発されたモチーフをシェアオフィスの屋内/外に展示。他に、これまでの作品カット400点弱を編集したアーカイブ映像をモニタ再生。

作品について:
展示作品のモチーフは、その多くがインテリアに由来します。 日本のどこの家庭でも見かけるキッチュなインテリア※1、その居心地の悪さ、呼び起こされるアンビバレントな感覚(馴染みがありながら疎遠に感じる…)は、フロイトのいう“不気味なモノ” ※2にぴったりと符号します。 蛍光灯(orLED:闇を排除する、白く明るくフラットな照明)は、日本のインテリアに頻出するアイテムですが、特に、リングタイプの存在は隠れて日本を象徴していないでしょうか(小さく、丸く、カワイく=ファンシー化)。 21世紀初頭以来制作を継続する “シャンデリア”シリーズは、日本を象徴するプロダクトで西欧文化のアイコンでもあるシャンデリアに擬態する…、と同時に、その過剰さが、覚醒とともに“不気味なモノ”から私たちを解放します。 そう、それは、蛍光灯を偏愛する日本へのオマージュ/サタイアを込めた贈り物ともいえます。

※注1.建売住宅の出窓を飾るケミカルレースのカーテンなど、“ファンシー”と呼ばれ、欧米文化への憧れがうみ出した中途半端にフェミニン、バッドなモノ。
※注2.フロイトは、“不気味なモノ”を、“身近にあり通常は隠されている/抑圧されているモノが表に現れてしまった状態”とも説明している。

■オープニング・トーク
東恩納裕一 × 門脇耕三(建築家・建築学者)
3 月 7 日(土) 15:00-17:00 (1,000 円/1ドリンク付き) 17:00-オープニングパーティ(1,000円/軽食+ワンドリンク)

■申し込み方法
こちらのウェブサイトからお申し込みください。

https://oaa2higashionna.peatix.com/

■プロフィール
東恩納裕一(ひがしおんな・ゆういち)
東京生まれ。90年代より、インテリア/interiorをモチーフとした作品を制作。代表作として、蛍光灯のシャンデリア、(モチーフを17世紀オランダの静物画Vanitasに、技法をグラフィティに触発された)ラッカースプレーによる“花の絵画”、ストライプ・モアレを援用したオプティカルなインスタレーション、など。
[主な個展]
2019 VOID+ (東京)
2019/2015/2014 Capsule (東京)
2017/2009 日本橋高島屋
2016/2014/2012/2010 Yumiko Chiba Associates viewing room Shinjuku(東京)
2015/2011 Marianne Boesky Gallery, Uptow/Chelsea(ニューヨーク)
2012/2010 Nadiff(東京)
2012/2008 calm & punk gallery(東京)
2010 Venice Project (ベネチア)
2009「変成態-リアルな現代の物質性 vol.4」gallery αM(東京)
2008 Marianne Boesky Gallery, Project Space(ニューヨーク)
[主なグループ展]
2019「重なりと作用」神山靖弘との2人展 The Third Gallery Aya(大阪)
2015/2011 glasstress(ベネチア)
六本木アートナイト(東京)
2013「アートがあればII ─9人のコレクターによる個人コレクション」
東京オペラシティアートギャラリー(東京)
「Junkies’Promises」PAUL KASMIN GALLERY(ニューヨーク)
2012 Rokko Meets Art(神戸)
Daikanyama Art Street (東京)
2011/2008「MASKED PORTRAIT I&II」Marianne Boesky Gallery(ニューヨーク)
2010「The New Décor」Hayward Gallery (ロンドン)
2009「インシデンタル・アフェアーズ うつろいゆく日常性の美学」
サントリーミュージアム[天保山](大阪)
「Constructivismes」アルミン・レッシュ ギャラリー(ブリュッセル)
2007「六本木クロッシング2007 未来への脈動」森美術館(東京)
2006「愉しき家 Enjoyable House」愛知県美術館(名古屋)

門脇耕三(かどわき・こうぞう)
建築家、建築学者。明治大学准教授、アソシエイツ株式会社パートナー。博士(工学)。
1977年神奈川県生まれ。2001年東京都立大学大学院修士課程修了。東京都立大学助手、首都大学東京助教などを経て現職。現在、明治大学出版会編集委員長、東京藝術大学・日本女子大学非常勤講師を兼務。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にて日本館のキュレーターを務める。専門は建築構法、構法計画、建築設計。効率的にデザインされた近代都市と近代建築が、人口減少期を迎えて変わりゆく姿を、建築思想の領域から考察。建築の物的なエレメントへのまなざしに根ざした、独自の建築論も組み立てている。
著書に『シェアの思想/または愛と制度と空間の関係』(LIXIL出版,2015)、建築作品に《門脇邸》(2018)など。
https://www.kkad.org/

■会場
KOCA (https://koca.jp) 大田区大森西 6-17-17 京浜急行梅屋敷駅より徒歩 30 秒

KOCA について KOCA は、あらゆるクリエイションの実験をサポートするコワーキングであり、工房であり、インキュベーションスペ ースです。京急線高架下に 2019 年 4 月に新しく誕生しました。都内で最も町工場の多い大田区で、新しい出会いやコ ラボレーションから魅力的なサービス、プロダクト、プロジェクトが創出されるプラットフォーム/コミュニティを 目指しています。株式会社@カマタが運営。

■OAAについて
Ota Art Archives(OAA)について 町工場のノウハウと新発想のクリエイティブが集まる新たな場所 KOCA がオープンしました。OAA は、そんな刺激的な 場を舞台に、現代アートを第三極として大田区ゆかりの作家を招き、展示や企画を継続的に行っていきます。地域の方、KOCA の仲間、そしてアートファンにも新鮮な機会になればと思います。

■主催
株式会社@カマタ (担当:松田和久・連勇太朗)

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